トップメッセージ
事業の多角化とともに、再成長するため
パイオニア精神に立ち返る
代表取締役社長
最高経営責任者
香川 仁(かがわ じん)
厳しい事業環境に挑み続けた2023年
2023年は当社にとって、事業環境の影響を大きく受けた厳しい1年でありましたが、『アフィリエイト』では新型コロナウィルスの影響を受けていた旅行分野が回復する動きも見られました。
クリック課金型広告『StoreMatch(ストアマッチ)』は、年間を通してオンラインモールのキャンペーン施策方針変更の影響を受けたものの、『StoreMatch Pro(ストアマッチプロ)』は続伸し、自治体などにも販路も拡大いたしました。加えて、小売り広告の新潮流リテールメディアに参入しました。小売りとメーカーをつなぐリテールメディアネットワークサービス『Retail Linker(リテール・リンカー)』の提供は、当社がeコマース領域で長年積み上げた実績と信頼を生かしたサービスです。
グループ会社であるダイナテック株式会社(以下、ダイナテック)と連携して提供する宿泊施設向けソリューションも、アフターコロナによりインバウンドの需要が高まったことで堅調です。しかしながら、激しく変化する事業環境においてはより攻めの姿勢が必要であったと振り返ります。
イノベーションは既存・新規の両方で
マーケティングソリューションズ事業においては、消費者の購買行動の変容に合わせ、SNSへとフィールドを移したソーシャルコマースの領域へ参画。ECソリューションズ事業では、リテールメディアへの参画および、『Yahoo!ショッピング』以外での流通拡大を目指して取り組みを進めており、既存事業についてもイノベーションを起こす余地は残っております。
トラベルテック事業に関しては、ダイナテック単体ではなく、バリューコマースグループとして強固に連携。当社内にトラベルテック推進室を置くことでスピード感をもった対応をしていきます。具体的には当社のプロダクト開発におけるアセットを活用して新しいプロダクトをダイナテックに提供するだけでなく、データ活用のノウハウを存分に活かしてまいります。
また、新規事業については、二つの既存事業とトラベルテック事業の三つの領域で生まれたイノベーションの中から、多角的に展開していける領域を模索し、当社にとって第四の矢となる事業を開拓してまいります。M&Aを進めて他社の知見や技術を活用しながら、効率的かつスピード感をもって取り組む所存です。
2024年はリスタートの年
2024年はリスタートの年と位置付けております。推進体制を一新し、成長投資を重ねることで事業成長を加速させてまいります。当社には、自社開発を行ってきた経験と実績、それからイノベーションを生み出すベンチャースピリットが宿っています。企業としての歩みは長くなったものの、未開の領域に足を踏み入れていくには、創業当時のような変革を恐れない精神が不可欠です。そのために企業理念、ミッション・ビジョンを6年ぶりに変更することにしました。
まず、企業理念は創業当時に掲げていた「Your Success is Our Value」にし、パイオニア精神へ立ち戻ります。今まではみなさまとともに、また、バイプレイヤーとして進んできましたが、これからは当社がパイオニアとしてリードする立場と認識しております。
さらにミッションを「正しい情報を効率的につなぐ」、ビジョンを「最先端の技術で多様な選択ができる社会を創る」と位置づけました。
多くの情報から正しい情報を導き出し、その情報を必要とされる方へ効率的にお届けすることが、当社の存在価値であり、様々なバックグラウンドや価値観を持った人が尊重され、一人ひとりに様々な選択肢が提供されるような社会の実現を目指す所存です。
今後も新たな価値創造に尽力し、存在感を示し続ける企業となります。皆様からのより一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。